改組 新 第2回日展 ('2015 10/30〜12/6) 国立新美術館東京・開催。 |
日展におもうこと …日展は、一昨年来、組織や審査体制の大幅な改革に取り組まれ、改組新日展を発足させた。 公益法人としての運営には一層の透明性、適正化が求められたからであろうか。
歴史的に日展は文展以来様々な改革を幾たびか繰り返してきた。 官設の展覧会として半世紀、民営化して60年近くの歴史を有するが、その理念、精神は一貫しているように思われる。
それは、〈洗練された伝統的な感性〉 と 〈高い技術的達成度〉 をもとに、中庸で調和の取れた作品を創造することにあるように見える。 |
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鈴木 竹柏 公益社団法人 日展 顧問 日本芸術院会員 文化功労者 2nd 《春 陽》 日本画 |
村田 省蔵 公益社団法人 日展 顧問 日本芸術院会員 2nd 《新 涼》 洋画 |
橋本 堅太郎 公益社団法人 日展 顧問 日本芸術院会員 文化功労者 2nd 《清 新》 彫刻 |
宮田 亮平 公益社団法人 日展 理事 2nd 《月あかり》[鍛金] 工芸美術 |
井茂 圭洞 公益社団法人 日展 理事 日本芸術院会員 2nd 《八雲立つ》 書 |
改組 新 第 2 回日展 「授賞作品」 |
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内閣総理大臣賞 日本画 《夏 草》 |
内閣総理大臣賞 洋画 《北海の岬》 根岸 右司 会員・審査員・77歳(埼玉県出身) 画題通り、現場の雰囲気が伝わってくる秀作である。 北の岬の厳しい自然を正面からとらえた作家の思いがスケールとなって塗り込められているのがよくわかった。 画面構成、筆致と色の冴えが見事である。 |
文部科学大臣賞(3名) |
文部科学大臣賞 彫刻 《夕暮れの立像》 柴田 良貴 会員・審査員・63歳(兵庫県出身) 一貫して女性像を手がけて来た作家が、ブロンズ制作を予定し、古典的な鋳造技法を想わせる作品となっている。 造像を行う際に完成後の量を計算して、静かなポーズの中に心地よい緊張感が漂う。 また、多面的な鑑賞に耐えうる根源的な彫刻表現が魅力である。 |
文部科学大臣賞 工芸美術(鍛金) 《佇む王妃》 台座を斜めに設定したことも、フォルム全体に動きを与えるとともに、緊張感ある空気を生み出している。 確かな鍛金技術による丁寧な仕事ぶりが、作品を説得力あるものにしている。 |
文部科学大臣賞 書 《駿 歩》 |
・作品受賞理由の批評は日展評です。 |
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